自動車の安全を保つには定期的な点検が不可欠であり、場合によっては整備も必要になります。素人作業は事態の悪化を招くおそれがあるので、自動車の安全点検は整備士の資格を持つ人に任せるのが賢明でしょう。3級整備士は自動車整備に関する資格のうち、もっとも早く取得できる初歩的な資格です。エンジンやギアのオイル交換、タイヤの交換、簡易的な検査を行うことができます。
また、2級以上の整備士資格を持つ人の指導があればエンジンやブレーキの整備をアシストすることも可能です。3級整備士は2級以上の整備士資格を得るためのステップアップの意味合いが強く、車両整備工場など自動車の整備に関する仕事に従事する人にとってはキャリアアップの通過点と認識されています。一方で車両の基本的な知識が必要なことも事実であり、カーディーラーやタクシー運転手、交通事故の調査員が3級整備士の資格を取るケースは珍しくありません。年収については従事する仕事によって異なるので一概には断言できませんが、車両整備の仕事であれば約250万円から300万円が平均的な相場です。
3級では初歩的な作業しかできないため、年収も必然的に少なくなります。カーディーラーや事故調査員の場合、整備士の資格は必須ではないことから年収に影響するとは言い難いのが実状です。しかし、資格手当てと称して月に5千円から1万円ほどのお金を支給する会社も存在します。カーディーラーを例にすると、平均的な年収が約300万円から350万円であり、そこに資格手当ての約1万円が12ヶ月分加算されます。