転職は高い給与や仕事へのやりがいなどを求めて行うのが一般的です。また、所持している資格や免許によってより好条件な転職先を選択できるのも事実と言えます。3級整備士は車両整備の中でもっとも初歩的な資格であり、2級以上の資格を取るための通過点と見なされています。自動車の修理工場など、車両整備を主に行う職場ではキャリアアップの足掛かりとして3級整備士の資格を必須とする所が少なくありません。
あくまでも次の資格を取るための条件であり、3級を持っているから転職に有利とは言い難いのが実状です。転職活動に3級整備士の資格が活きるのはカーディーラーや交通事故の調査員など、仕事の一環で車両のメンテナンスに関する知識が必要とされる職業です。これらの職業は本格的な整備は行わないものの、基本的な知識があれば仕事の幅が広がります。同様の理由でタクシーや送迎車のドライバーも3級の資格があれば重宝されます。
年収についても整備士より高額になることが多いので、金銭的な理由で転職するならこれらの職業が最適でしょう。車両整備の仕事は資格によって従事できる作業に違いがあり、その違いは給与に影響するのも事実です。3級ではオイルやタイヤの交換など初歩的な作業しかできず、2級以上の資格を持つ人のアシストが精いっぱいです。その点、カーディーラーなどの仕事は車両整備が本業ではないので、初歩的な知識しかなくても当人の頑張り次第で多くの収入を得られる可能性があります。